ホームページの文章の中で絶えず「関節機能障害」という言葉が出てきます。

その言葉を簡単に説明いたします。

関節は凸と凹の２個の骨の結合部であり、

２個の骨だけでできている関節を単関節、

３個以上の骨が結合している場合は複関節と呼びます。

動く関節は医学的に滑膜関節と呼ばれています。

動く関節は関節包という膜で覆われ、その関節包の内側には隙間があり、

骨が動くことによって起こる摩擦や、ひっかかり等を防ぐため潤滑油ともいうべき、骨液で満たされているのです。  

膜で包まれた関節は無数ともいえるさまざまな働きをします。

関節の様々な動きは「関節の遊び」と呼び、関節の遊びがあるから人間の身体は様々な動きができるのです。

つまり関節の遊びとは、自動車のハンドルの遊びのようなものです。

余裕があって初めて動かせます。

関節面の遊びはいつもニュートラルな状態なのです。

このニュートラルな遊び、すなわち、関節の歪みによって動かなくなった時が関節機能障害と言います。

いくら筋トレやストレッチ、マッサージをしても関節機能障害は治りません。

手で歪んでいる骨を矯正しないと骨の関節は正常（ニュートラル）な状態には戻りません。

Ⅰ、腰痛の主な原因となる部位（右下の図参照）

①骨盤の歪みとは、仙腸関節（腸骨と仙骨の間にある関節で可動域は２〜３cm。

年齢とともに可動域が狭くなります。）の機能障害です。

②腰の骨の歪みとは、腰椎という骨の機能障害です。

Ⅱ、背中の痛み、胸の痛みになる部位

①背中の痛みは、胸椎という骨の機能障害。

②胸の痛みは、胸椎という骨と、肋骨の機能障害。